競馬場のファンファーレの違いについて

1.ファンファーレは競馬場ごとに使用される曲が異なる

日本の競馬場では、馬が発送する前には必ずと言って良いほどファンファーレが流れます。
競馬場ごとに使用される曲は異なりますが、それぞれにタイトルはありません。

日本の中央競馬場は合わせて10ありますが、その内2つずつで同じ曲が使用されます。
東京と中山、福島と新潟といった具合です。

つまり5つの違いがあるということですが、いずれも日本の著名な作曲家が担当しています。
そしてその中でも一般のレースに使用されるものと特別競走、重賞の3パターンが用意されていて、ひとつのサイクルで15曲が使用される計算です。

それ以外にもGI競走や障害など、使用される曲が異なる場合もあります。
また宝塚記念など、専用のファンファーレが用意してある場合もあり、その時はこのサイクルには当てはまりません。
さらに宝塚記念と歌劇団など、競馬以外でも関わりがあるものの記念に合わせて、それにまつわる曲が使用されることもあります。

2.G1などの特別なレースは必ず生演奏を行う

特に何もない場合のレースだとファンファーレは基本的に録音されたものが流されますが、特別なレースの場合は自衛隊や交響楽団、吹奏楽部が演奏することもあります。
特定のレースだと、必ず生演奏だと決まっています。

レースごとの曲は長い間使用されてきた定番となっているので、様々な競馬場でいくつものレースを観戦したことがある人であれば、聞くだけでどのレースに使用されている曲なのかを判別することができるかもしれません。

中には合わせて手拍子などをすることが風物詩となっているレースもあります。
元々はラジオで競馬中継をする際に状況が分かりにくいことから始めたのがきっかけで、クラシック曲が使用されていました。

3.アメリカのケンタッキー州で使用されているのはFirst callという曲

それ以降は全国的に使用が広まりましたが、1987年に日本中央競馬協会がNCKからJRAに変わったタイミングで、現在の組み合わせへの移行が始まりました。そして20年以上経っても、大きな変動はありません。

ファンファーレは日本の競馬場で使用されることがほとんどで、外国ではない場合も多いです。
アメリカのケンタッキー州で使用されているのはFirst callという曲で、アメリカ軍が信号として使用したものを流用しています。

日本でもCMなどで使用されたことがあるので、聞き覚えのある人はいるはずです。
またファンファーレは地方競馬でも流され、中央競馬よりもバリエーションが広いです。
中には一般で公募されたものが長く使用されている場合もあります。