競馬やるなら知っておきたい!馬体重の増減から判断できること

1.馬体重の増減の重要性

競馬の世界では、馬体重の増減がとても大切になります。
サラブレッドは心身の疲れや単純な発汗作用によって体重の増減が激しくなってしまうという特徴が存在します。

肉体的な疲労だけではなく、精神的な疲労の蓄積によっても体重が一気に減ってしまうことも珍しくありません。
実際のレース前の状況を見ても、馬体重の変化によってサラブレッドの体調の変化を見極めることは実はそれほど難しいことではないです。

特に、大きく減っているような時には注意が必要です。
この場合は、体調が悪くなってしまっていることが多いため、レースでも上手く好走することができなくなってしまうことがあります。

サラブレッドは大きな個体であるため、人間のように数百グラムといったような体重の変化に収まるわけではありません。
大きい時には数十キロという単位で一気に減ってしまいますので、こういった変化に気をつけておかないと最大限のパフォーマンスを発揮することができなくなってしまいます。

体調の変化に気をつけながら調教をつけていくことも、とても大切なことです。

2.サラブレッドは環境の変化に敏感

サラブレッドはレースごとの消耗がとても激しい動物であるため、間隔を詰めて使うということがなかなかできません。
そのため、レースから間隔があいてしまうと体を絞りきることができなくなってしまって、大きな体でレースに出走してしまうこともあります。

この場合も、当然最大限のパフォーマンスを発揮することができなくなるため気をつける必要があります。
環境の変化に敏感であるため、環境が変わることによって心身に大きな影響が生じれば、体重が一気に変わってしまうということがあるわけです。

こういった観点からもわかるように、馬体重が大きく変化するとサラブレッドの状態の良し悪しを簡単に把握することができるようになります。
例えば、日本の競馬は様々な場所で行われることになりますので、調教場から実際にレースが行われる場所まで輸送しなくてはいけません。

この輸送には、かなりの時間がかかってしまいますのでサラブレッドに対しても大きなストレスがかかることになります。
競馬の世界では、こういった輸送による体重の減少が珍しくないものだと認識されています。

3.精神的に非常に強い馬が存在する

実際に、輸送を考慮してどれだけ馬体重が減るのかということを考えながら調教していくことになりますので、その変動を考慮しながら体調を整えていくことが普通になっています。

反対に、サラブレッドの中でも精神的に非常に強い馬が存在します。
こういった個体は輸送に関する状況変化を気にしなくても構わないため、大きな影響を受けずにそのままレースに出走することができることもあります。

ただ、このような場合には輸送に合わせて体を大きく作っていたときに、反対に体が大きくなりすぎてしまうこともあります。
また、こういった体調の変化とは関係なくサラブレッドの馬体重が大きくなる現象も確認できます。

これは、成長期に入った時です。
サラブレッドは成長期に入ると数十キロ単位で体重が大きくなることがあります。

実際に、デビューした当時から50キロ近く馬体重が増えるサラブレッドも珍しくありません。
どの時期に成長があるのかというのはそれぞれの個体によって大きく違いますので、レースごとにきちんと把握することが大切になります。

特に個体差が大きいため、休み明けを使ってくるような場合には入念にチェックをしておくことが大切です。
休み明けの場合は、輸送で体重が減っているのかそうではないのか、休みをとったことによって体が大きくなり過ぎていないかなど総合的に考える力が求められます。

大きく減っている場合は難しく考える必要はありませんが、増えている場合はなぜ増えているのかということをしっかりと確認することが大切です。